摂食障害だったときのお話
摂食障害といえば、必要以上に食べてしまう過食症、食べること自体を拒否してしまう拒食症がありますよね。
私は過食症のパターンでした。
きっかけはダイエットだったのですが、精神的な問題が大きかったと思います。
高校入学の時はスリムだとよく褒められていたのですよ。ふふん。
元々食べることが好きでよく食べる方だったのですが、成長期が終わった高2、高3から徐々に太っていき15キロくらい増えたかな。
成人式の写真のときマックスで太っていたのが悔やまれます…(笑)
大学ではスタイルが良くて可愛い子がたくさんいて、劣等感に苛まれることはしばしばありました。
その頃から無理なダイエットをしてはリバウンドを繰り返すようになりました。
食べるのが好きで我慢ができない。でも痩せたい。どうすれば?
あるとき思いついてしまったのです…。
「食べても飲み込まなきゃいいじゃん」
これが私の摂食障害のはじまりでした。
チューイングといって食べ物を口に含んで食べたつもりになって吐き出すという行為をするようになりました。
ドラッグストアで売られている安いスナック菓子や菓子パンなんかを3〜4個買って、自分の部屋にこもってパソコンで動画を見ながら黙々と食べては吐き出すのです。
実家で出されたご飯は三食ちゃんと食べて、他のお菓子はチューイングしていました。
それでもたいして痩せなかったのは、食事量が成長期のままで体の必要以上摂ることが習慣になってしまっていたからだと思います。
三食の時点で結構もりもり食べてた!
だんだん体がおかしくなってきて、お腹が空いていない時でも何か口にしたくて我慢できなくなったのです。不安で落ち着かない。
今思うと依存症の域にいってしまっていたのですね。
やめようと思ったのは彼氏と同棲を始めたからでした。この人と一緒に生きていくためにしっかりしたいと思ったのです(別れたんですけどね、感謝してます)
実家では三食お腹いっぱい食べていたのですが、同棲を始めて自然に5キロぐらい落ちました。
あれ、今まで無理にダイエットしてきたのはなんぞと思ったのを覚えています。
好きな人の前なので恥じらいもあり、胸もいっぱいなのであまり食べ慣れなかったのもあるかな。(乙女だ…)
元彼は私が体重をそこまで気にしてると思ってなかったのか好きと言いながら、お腹周りの肉を見てこれがなかったら結構いいのにと言ったり、無理やり体重計に乗せようとしたりね。私のコンプレックスを刺激するのでした。
自分の見た目に自信がなくて鏡をみて死にたくなる思春期を送っている人がいるなんて想像もつかないんだろうな。
今思うと無神経の極みなんですが、太ってる自分が悪いと思ってました。
まあ、辞めるのが大変だったのよ
中毒みたいになってるからさ。
ドラッグストアで買うか買わないかでずっと悩んで30分以上ぐるぐる歩き回ったり。
止まれたと思ったらぶり返してすごく落ち込んでしまったり。
一番効果があったの方法は、何か強烈に食べたいと思った時にあったかい牛乳か豆乳を飲むこと。
うんと甘くしてね(私は人工甘味料をいれてた)
お腹が温まって心もなんだか落ち着いて、食べたいって言う気持ちが薄れてくのを感じてた。
母乳に包まれて安心する感じかな?
たぶん5年近くチューイングはやってたかな。
2年くらいかけてやめて落ち着いてます。
精神的に落ち着いて、年齢が上がって少食になりました。
自分の体にとって必要な量がわかるようになって、食事を楽しんでます👍
好きな人と美味しいものを食べるのは幸せ。
そういえば、過食嘔吐もしようと思ったんだけど吐くのが苦手だった。
知り合いの過食嘔吐の女の子はトイレに行って2〜3分で全部出してくるよ。
手も何も使わずに腹筋に力を入れると出てくるらしい。
私は吐くのが苦手でよかったと思う。
美味しく食べて全部吐き出して太らずに済んでさ、辞められなくなっちゃうよ。そんなの。
いくら食べても出せるからキリがないんだろうなって。
細っこい大食い選手は一部を除いてみんな吐いてるんだろうなって思うなぁ。